Scratch 3.0機能紹介「音・見た目・演算・データのブロック編」【随時更新】
この記事では新しくなったScratch 3.0の機能を紹介していきます。
前回の記事はコチラ
『Scratch 3.0機能紹介 「基本&コスチューム編」』
https://sachool.jp/staff-blog/scratch/1723/
この記事の目次
目次
- 音の加工と音ブロックについて
- 色の調整の仕方【見た目・調べる・ペンブロック】
- スプライトの重なり順【見た目ブロック】
- 演算子ブロックの右クリック変更は不可になった
- 「○に○が含まれる」【演算ブロック】
- 「~中の~の場所」【リストブロック】
- キャラクターのセリフなど、大きなデータを一気にリストに入れる【リストブロック】
3. 音の編集
- ロボット、エコーの効果
音に効果をつけることができます。ロボットは機械音のように変えます。エコーは音を繰り返して響かせるようにします。 - ピッチ
音の高さ・長さを変えることができます。
ピッチが高くなると音は短く・高くなります。
ピッチが低くなると音は長く・低くなります。 - 左右にパン
音が聞こえる方向を左右で分けることができます。
イヤホンやヘッドホンを使わないとわかりにくいですが、例えば
「敵の足音が右から近づいてくる…!」なんていう表現もできるでしょう。
4. 色の調整(見た目・調べる・ペン)
Scratch3.0から、色の調整はHSBルールが適用されています。
前は色がもっと大雑把に決めることができましたが、HSBルールになったことで、より細かく色を指定することができます。
透明・カラーピッカー・グラデーションはこれまでと同様に使えます。
5. スプライトの重なり順(見た目ブロック)
【( )へ移動する】
【( )層手前に出す】
というブロックが追加されたので、スプライトのレイヤー変更がしやすくなりました。
6. 右クリックの使い方
- 演算のブロックで、内容の変更ができなくなった。
2.0までは四則計算の記号や不等号・等号を変更できましたが、3.0ではできなくなりました。 - ステージ上のスプライトやスプライトエリアのスプライトを選択することで、画像の書き出し・スプライトファイルの書き出しができます。
7. 「AにBが含まれる」(演算)
指定した文字列が含まれるかどうかをtrueまたはfalseで返します。
例えば、道具リスト内に指定アイテムが含まれるかどうかを調べるときにも使えますね。
8. 「CのなかのDの場所」(リスト)
指定された文字列や数値がリスト中にある場合、それらが格納されているインデックス番号を返してくれます(見つからなかった場合は「0」を返す)。
また、複数候補がある(同じ文字列や数値が複数格納されている)場合は、最も数値の小さいインデックス番号を返すようです。
なお、部分一致ではなく、完全一致検索です。
9. 前バージョンから使えたが改めて紹介したい機能
ステージ上のリストを右クリックすると、テキストファイルのインポートとエクスポートができます。
なお、インポートした場合、既存のリスト項目に上書きする形でテキストファイルの内容が1行ずつ代入されていきます。
ちなみにcsvファイルのインポートもできます。ただし、読み込めるのは任意の1カラム(列)のみです(複数カラムの取り込みは不可)。
10. 音声合成・翻訳機能
以前のブログでもお伝えしましたが、Scratch3.0では音声合成と翻訳機能が拡張機能として使えるようになりました!
これにより、自分の開発したアプリケーションをより多くの人に楽しんでもらえるチャンスが広がりました。
Scratchが目指す世界では、コミュニケーションがより重要視されていることがわかりますね。
今回は翻訳猫(ニャウリンガル)の作例を紹介したいと思います。
今のところの完成図はこちら!(※クイズ機能はアイデア段階でまだ未実装です…すみません!)
なお、こちらは授業で教えた際に作った生のサンプルなので、表現が冗長な部分があります、、、、が、そこは授業中の雰囲気を感じていただけたらと思います。
【初期設定部分】
【言語選択部分】…まだまだ改良の余地ありです。
【翻訳機能部分】…こちらもまだ改良予定。中には「検索候補を出したい!」と言ってくれた子もいました。悩みどころです。。(Scratchじゃない方がはるかに楽ですね)
以上です!お一人でも参考にしていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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