【Scratchも可】小学校の教科書でプログラミングはどう扱われるの?【算数編】

こんにちは!
あっという間に8月も終わりますね…今年は夏が短かったように感じます。特に東北はあっという間に秋になり、冬になるので、早くも寂しい気持ちです。

台風など、油断できませんのでくれぐれも気をつけて過ごしましょう!

さて、いよいよ2020年度から小学校でのプログラミングが授業内で取り扱われ、各社の学習ページもかなりまとまってきました。そこで本記事では、「小学校の教科書ではどのようにプログラミングが扱われるのか」についてご紹介します!

また、内容だけではなく「ご家庭でどんな使い方ができるか」という部分についてもちょっと考察してみたので、よろしければ参考にしてみてください!

【算数編】【理科編】の2部に分けまして、今回は【算数編】をお送りします!

次回の理科編はコチラ

(※本記事の全ての著作権は、作者に帰属します。問題がありましたら削除いたしますので、コメント欄よりお知らせ下さい。)

 

 

1. 東京書籍

(https://tosho.proguru.jp/)
「EduTown プログラミング 小学校算数」というタイトルのページから、単元別の取り組みができます。

みんなのコードさん開発の「プログル」をアレンジした内容になっており、問題文が一部変更されています。プログルを一通り取り組んだ方でも良い復習になるのではないでしょうか?

 

また、プログルにはないコンテンツとして「並べかえコース」という単元が用意されています。

はじめての方はこちらの単元を最初に解いてみるのをぜひオススメします。
ソートの考え方の部分は、自然とトライアンドエラーで取り組むことになります。数値を扱う前の「文章を読み解く」トレーニングとして非常に有効だと感じました。

 

【ポイント】

・最初のメニューに戻るには、ブラウザの【戻る】を使わなければならないので注意!

実際にやってみて気づくのですが、プログルやスクラッチと違い左上のロゴをクリックしてもトップページには戻れません。。
取り組む際は、戻るボタンを使うか、新しいタブで開くようにしてください。(すぐ改善されることを願います…!)

 

・予習、復習どちらでも取り入れやすい

プログルの良いところは、取り組みのハードルがガクンと下がることです。特に、単元・科目嫌いの子への予習復習には効果を感じられるはずです。

・横にノートをおいておく方法も

大前提として「1回で正解することが全てではない」ということをご家族で共有していただくことが大切だと思います。
試行錯誤する時間こそプログラミング学習の醍醐味です。
たとえ使わなそうでも、ぜひノート1冊、横に置いて取り組んでみてください。
もし心の余裕がある場合は、お子さまと一緒に取り組む際にノートのまとめ方の例を提示してあげると、より濃い時間になりますね。
(教える側も楽しむと、ポジティブな思い出としてお互いの心に残るハズ!)

 

2.大日本図書

https://www.dainippon-tosho.co.jp/introduction2020/sansu/ex_programming.html  )
1年生の範囲から教材が利用できますので、就学前のお子様の練習にも使えルカと思います。また、スクラッチの使い方に言及しているのも親切です。

アルゴリズムのこういった描き方を説明しているのもとても印象的でした。教材会社さんは、なるべくできる範囲でコンピューターサイエンスのことも伝えたいのだという意思を感じます。


プログルでやっているような内容をScratchでも取り組めるように、チュートリアルが記載されています。丁寧でわかりやすいです。

 

【ポイント】

・アンプラグドの教材は、プログラミングを知るきっかけに

アンプラグドの教材は、実際にプログラミングに取り組む際の大きなヒントになります。印刷などの手間は大きいですが、それほど最初の出会いというのは重要ですので、準備する価値のあるものです。
また、Scratchに初めて取り組まれる方向けのチュートリアルが充実しており、強い興味がある子は自習教材として取り組んでもらうこともできるでしょう。

 

3. 学校図書

http://qr.gakuto.co.jp/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%AE%97%E6%95%B0 )

 

こちらも1年生からの範囲を利用できるほか、プログラミング学習に取り組むまでに必要な知識に触れられるような導線になっており、親切な作りになっていると思います。
(ただし、pdfテキストのファイルサイズが大きいので、wifi環境でないと少々ツライかもしれません。)

プログラミングのページはこのように実際にビジュアルプログラミングを取り組めるようになっています。

このページはタイピングが不要ですし、タブレットでも取り組めるように作られています。よく考えられているな〜と感心しました。
操作に慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、算数学習のきっかけとしても良いのではないでしょうか。

 

【ポイント】

・教科書を隣に置いて学習するスタイルには最適

これまでのように、ウェブだけで完結するような教材というよりは、ウェブページの教材の横に教科書を置いて理解を深める取り組みの印象でした。内容が充実しているので、はじめての方から、算数が得意な方まで幅広いレベルで取り組みやすいと感じました。

 

4. 教育出版

( https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/shou/sansu/programing.html )

こちらは小学4・5年生向けの教材となっております。
車を題材にしており、子どもたちの興味づけを重視したデザインで作られています。

 

5. 啓林館

(shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sho/text_2020/sansu/programming.html)

学校の指導要領範囲に当てはまる「A・B区分」の単元内容の教材を
提供しています。5・6年向けということで、低学年には少々難しい内容ですが、区分ごとに絞られていることでオンラインの学習教材としては、先生方にとって扱いやすいのではないでしょうか。
扱う問題のレベルも高いので、ちょっとした試験の対策にも使えそうな印象です。

 

【ポイント】

・スクラッチ版の教材も用意されている!


本教材は全て、スクラッチ版の教材が用意されています。
ウェブページのリンクや教科書のQRコードから使えるので、スクラッチのまま学習を進めることも可能です。また、授業展開の方法も書いてあるので、先生方の負担をとても意識されていると思います。

非常に手間をかけている印象で、ぜひご家庭で活用して欲しいと感じました。

6.今回のまとめ

・はじめてのプログラミングにオススメの教材

タイピングが不要、経験のない保護者の方でも一緒に取り組みやすいという点で選んでみました。
大日本図書:( https://www.dainippon-tosho.co.jp/introduction2020/sansu/ex_programming.html )
学校図書:( http://qr.gakuto.co.jp/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%AE%97%E6%95%B0 )

 

 

・自習できるくらい慣れてきた頃の教材

おそらく小学校で理解に差が生まれやすいだろう「図形」の部分を集中的に取り組める内容を選択しました。
「図形はこうやって描くものだ」と慣れ親しめたら、学校の授業でもハードルが下がるのではないでしょうか?
東京書籍:(https://tosho.proguru.jp/)
教育出版:( https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/shou/sansu/programing.html )

 

 

・中学への接続にオススメの教材

プログラミング的思考を積極的に活用しており、中学の予習や小学校の単元復習に活用できるのではないでしょうか。
東京書籍:(https://tosho.proguru.jp/)
啓林館:(shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sho/text_2020/sansu/programming.html)

 

 

学校現場でのプログラミング教育については様々な意見が飛び交っております。
中には不安の大きい保護者の方・教員のみなさまも少なくないのではないでしょうか。

しかし一方で、今回ご紹介した教材は全て実践的な教材と感じます。
すぐに先生方が使いやすいよう、指導案の提案も細かくされており、正直予想以上で驚きました。
自分たちももっと良い教材や、価値を提供していきたいと感じ、非常に刺激になりました。

 

 

それでは次回は理科編です!
理科編はコチラ

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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