プログラミングが子供の論理的思考を伸ばし課題解決力を高める理由

小学校の授業でプログラミングが必修化された理由の一つは、子供に論理的思考を身に付けさせるためです。

しかし、論理的思考とは何か、どのように鍛えればいいのか知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、プログラミングと論理的思考の関係や、家庭でもできる論理的思考の伸ばし方を紹介します。

子供が論理的思考を身に付ければ、課題解決能力が向上して、自分自身で行動できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

プログラミングと論理的思考

プログラミングと論理的思考には深い関係があります。ここでは、論理的思考とは何か、プログラミングとどのような関係があるのかを解説します。

論理的思考とは

論理的思考とは、やりたいことや伝えたいことを、根拠のある道筋を立てて進めていく思考法です。

例えば、「夏はスポーツドリンクを飲む必要がある」と説明しても、スポーツドリンクの必要性は十分に伝わりません。

なぜ夏にスポーツドリンクが必要なのか、明確に説明するには以下のような順序で、道筋立てて伝えるべきです。

  1. 夏は汗をかきやすい
  2. 汗をかくと身体から塩分が失われる
  3. 身体の塩分濃度が減少すると熱中症になる
  4. 熱中症を予防するためにスポーツドリンクが必要

このように説明されると、「夏はスポーツドリンクを飲む必要がある」という説明に納得できるのではないでしょうか。

学校生活だけでなく、成長して大人になってからも、人はあらゆる場面で主張する必要があります。主張する時に、論理的思考で相手を納得させられると、物事がスムーズに進むでしょう。

プログラミングと論理的思考の関係

プログラミングは、コンピューターに指示を出して、狙った通りの動作をさせます。

スマートフォンでアプリをダウンロードしたり、フリックして画面を動かしたりできるのも、あらかじめプログラミングされているからです。

正しくプログラミングすれば、コンピューターは狙い通りの動きをします。しかし、間違えてプログラミングをした場合、意図した動作とは異なった動きをして、使い物にならなくなります。

間違えた場合は、どこが間違っていて、どのように修正したらいいのかを考えます。この修正の過程で、以下のような論理的思考が必要になります。

  1. プログラミングの目的を設定する
  2. 目的を達成するためのプログラミングをする
  3. 正しく動作するか検証する
  4. 動作しない場合は修正するポイントを見つける

上記の流れは、プログラミングを始めたばかりの人でも、プロフェッショナルのプログラマーでも同じです。

この作業は論理的思考が必要となるため、プログラミングをするだけで自然と論理的思考が身に付き、課題解決能力が向上すると言われているのです。

論理的思考を身に付けると課題解決能力が高まる

論理的思考を身に付けると課題解決能力が高まります。

ここでは、プログラミングで論理的思考を身に付けるメリットを解説します。

自分で考えて行動できるようになる

論理的思考が身に付き課題解決能力が高まると、他の人に聞かなくても答えを見つけられるため、自分で考えて行動できるようになります。

両親が不在のときに何か問題が発生した場合、論理的思考ができない子供だと、自分で考えられず両親の帰宅を待つだけになってしまいます。

しかし、論理的思考が身に付いていると、何をすべきか自分で判断できるため、一人で問題を解決できるでしょう。

小学校の授業でプログラミングが必修化されたのも、自分で考えて行動できる子供を増やして、変化の激しいIT社会に対応するためです。

説得力のある話し方ができるようになる

論理的思考は道筋を立てて話をするので、内容に説得力が生まれます。

説得力は営業職など常に人と接する職業だけでなく、さまざまな仕事で必要とされます。

例えば、システムエンジニアが顧客に仕様を説明する際や、上司が部下に誤りを注意する際などに説得力は必要です。

子供のうちに説得力のある話し方を身に付ければ、一生使えるスキルになるでしょう。

論理的思考を身に付け課題解決能力を高める方法

論理的思考を身に付けるには、一日のスケジュール作成やカードゲームなどで高められます。ここでは、論理的思考を身に付け、課題解決能力を高める方法を紹介します。

一日のスケジュールを立てる

一日のスケジュールを立てると、行動に理由が生まれて論理的思考ができるようになります。

例えば、朝起きて歯を磨くのは、夜中に口の中で繁殖した雑菌を減らして、虫歯にならないようにするためです。

午前中に宿題などの必ずやらなくてはいけない予定を入れておけば、その後の予定が長引いたとしても焦る必要はありません。

このように、ひとつひとつの行動に理由を付けてスケジュールを立てると、論理的思考が磨かれていきます。

不思議だと思ったことを調べる癖をつける

子供は自然とさまざまなことに興味を持ち、疑問を両親に投げかけてきます。

答えを教えるのは簡単ですが、論理的思考を鍛えるには自分で調べる癖をつけさせましょう。

スマートフォンやタブレットを活用すれば、子供でも簡単に応えにたどり着けます。

自分で調べることにより、答えが記憶に定着して、道筋を立てて説明しやすくなります。

子供が小さくて一人で調べられない場合は、すぐに答えを教えるのではなく、一緒に調べるのがおすすめです。

トランプやカードゲームで遊ぶ

トランプやカードゲームは、戦略を考えて相手に勝つ必要があるため、論理的思考を鍛えるのに役立ちます。

例えば、トランプの「大貧民(大富豪)」では、数字の強さを覚えて、どのカードを出すべきか考える必要があります。

ローカルルールも多く、適用されるルールごとに戦略は無数に広がります。

さらに、一緒に遊んでいる人の手札によって、状況は変化し続けるゲームです。

大貧民以外にもトランプやカードゲームは、遊びながら論理的思考力をアップさせられるゲームが数多くあります。

子供が楽しみながら学べるゲームを見つけて、論理的思考を伸ばしてください。

プログラミングスクールに通う

小学校の授業でもプログラミングを学びますが、論理的思考力を伸ばすならプログラミングスクールがおすすめです。

小学校の授業では全員が足並みをそろえて進めていくため、指示されたプログラミングをするだけになってしまいます。

プログラミングスクールでは、子供の理解度に合わせたカリキュラムが用意されています。

プログラミングに慣れている子どもは、上級コースなどでより進んだ内容を学習でき、論理的思考が磨かれていくでしょう。

まとめ

論理的思考とは、やりたいことや伝えたいことを、根拠のある道筋を立てて進めていくことです。

道筋を立てて相手に伝えることにより、話に説得力が生まれて、日常生活や仕事がスムーズに進みます。

子供が論理的思考を身に付けると、自分で考えて行動するようになり、課題解決能力が高まります。

論理的思考を磨くには、トランプやカードゲームで遊んだり、プログラミングスクールに通ったりする方法があります。

論理的思考力は、日常生活だけでなく仕事でも重宝するので、子供が身に付ければ一生活用できるスキルになるでしょう。

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