小学生はどのくらいの睡眠時間が必要?相場や判断基準について解説

人間にとって睡眠は欠かせないもので、小学生のような子どもの場合はなおさらです。睡眠をしっかりとることで脳や体が正常に成長します。逆に言えば、慢性的な睡眠不足になると脳や体の発育に悪影響をもたらしてしまう可能性があります。

そして子どもの頃に成長しきれなかった分は大人になってから補えるとは限らず、生涯にわたって改善できない可能性もあるでしょう。たとえば睡眠不足によって身長があまり伸びなかった場合、大人になってから取り戻すのは不可能です。

脳は目に見えないうえに解明されていない部分が多いので明言はできませんが、睡眠不足によって発育不良が起こり、生涯悪影響が続くかもしれません。このように小学生にとって睡眠はその後の人生に大きな影響を与えます。では、実際のところどの程度の睡眠をとれば十分なのでしょうか。

小学生の睡眠時間に関するデータは複数ある

具体的にどの程度の睡眠が必要なのかについて研究されたデータは複数あります。また医師によって見解も異なります。そのため絶対的な正解はないのですが、たとえばアメリカの国立睡眠財団は6歳~13歳の子どもに必要な睡眠時間が9~11時間であると発表しています。

イギリスの国民健康サービスは6~12歳の子どもの適切な睡眠時間は9~12時間としています。オーストラリア連邦政府の保健省は5~13歳の子どもの適切な睡眠時間は9~11時間としています。

日本では平成27年に内閣府が10歳以上の小学生の平均睡眠時間を調査したデータがあります。このデータによると、8時間41分という平均睡眠時間になっています。また同データでは、平日の平均起床時刻は「6時38分」、平均就寝時刻は「21時57分」ということもわかりました。

小学生に必要な睡眠時間は9時間以上12時間以下

上でご紹介した通り、小学生の睡眠時間に関するデータは複数あります。しかし結果としては概ね類似していて、小学生に必要な睡眠時間は9時間以上12時間以下と考えられるでしょう。小学生の睡眠時間について言及している病院なども複数ありますが、概ね上記に近い数字が挙げられています。

そして上で挙げた通り、日本の小学校高学年の子どもの平均睡眠時間は8時間41分なので、やや睡眠不足の傾向があると言えるでしょう。

日本人は睡眠時間が短い

小学生に限らず、日本人の睡眠時間が短いということは日本人にとって周知の事実でしょう。たとえば2018年のOECDの調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分でした。調査対象は30国ありましたが、その中で日本はもっとも睡眠時間が短いという結果になっています。

同調査でもっとも睡眠時間が長かったのは南アフリカで、9時間13分でした。30国の平均睡眠時間は8時間25分です。つまり日本は世界平均より1時間以上平均睡眠時間が短いという結果になっています。

類似するデータが他にもあり細かい数字は異なるのですが、日本がもっとも睡眠時間が短く、また平均睡眠時間が8時間未満7時間以上であるという点ではどのデータを見ても同じでしょう。

大人の場合は理想の睡眠時間は8時間程度とされていますが、日本人の睡眠時間はやや足りていません。つまり日本人は大人も小学生も睡眠不足ということです。

最適な睡眠時間は人によって異なる

日本人は平均的に睡眠時間が短いということでした。その結果、睡眠不足に陥っている人が多い状況です。しかし、万人が睡眠時間を長くするべきかというとそうではありません。なぜなら、人によって最適な睡眠時間は異なるからです。

体質的に6時間程度の睡眠時間が体に合っている人もいれば、10時間以上の睡眠が必要な人もいます。大人だけでなく、小学生でも当然睡眠時間に個人差はあります。小学生のうちは万人が同じ体質で、大人になったら変わってくるといったことはないからです。

睡眠時間の個人差についての研究はある程度進んでいるものの、完全に解明されているわけではありません。また人によって意見も異なり、中には睡眠時間の個人差はなく、ショートスリーパーの人は睡眠不足、ロングスリーパーの人は寝すぎの状態になっていると考える医師が存在するのも事実です。

ただし現代の一般的な見解としては、睡眠時間には個人差があり、ショートスリーパーやロングスリーパーは存在するとされています。睡眠時間に個人差があることを考慮すると、子どもに無理に多く寝させるのではなく、様子を見ながら睡眠時間を検討する必要があるでしょう。

体調を整えることが重要

睡眠は生活にとって欠かせない重要な要素ですが、当然睡眠がすべてではありません。朝食を食べる、太陽の光を浴びる、運動をする、といった基本的なことも当然重要になります。またこれらは睡眠にも密接にかかわっています。

たとえば、運動不足によって体が全然疲れておらず、そのことが睡眠不足につながることもあります。太陽の光を浴びていない結果体内時計が狂い、うまく寝付けないといった場合もあるでしょう。

上記のようなことを考慮すると、重要なのは睡眠を含む生活全般を整えていくことです。生活を整えた結果どのくらい寝るかによってその人に合った睡眠時間になっていくでしょう。生活が整っていない状態での睡眠時間はその人の本来の睡眠時間ではない可能性が高いので、適切な睡眠時間を把握するためにもまずは生活を整える必要があります。

睡眠不足の判断基準

人それぞれ体質が異なり、最適な睡眠時間も異なるということでした。しかし脳を見て最適な睡眠時間を判定するようなことはできないので、睡眠不足や寝すぎになっていないかどうか体調を見ながら判断する必要があります。睡眠不足になっている場合、以下のような症状が出てきます。

・日中眠い

・頭がボーっとする

・集中力が低下している

・体がしんどい

一番わかりやすいのは、単純に日中に眠いことです。日中眠くなるということは、睡眠不足に陥っている可能性が高いでしょう。日中眠くなくても頭がボーっとして集中力がないような状態だと睡眠不足かもしれません。

小学生の場合は授業中に寝ていることが多かったり、勉強にうまく集中できていない場合は睡眠不足が原因かもしれないということです。一方で、寝すぎると以下のような症状が現れます。

・頭痛

・疲労感が抜けない

・筋肉痛になる

最適な睡眠時間には個人差があるので、一般的な睡眠時間であっても寝すぎの症状になる人もいるでしょう。寝すぎの症状が出ている場合は睡眠時間を短くした方が良いので、平均的な睡眠時間にとらわれすぎないことも重要です。

一人一人最適な睡眠時間を探っていく

小学生に必要な睡眠時間は一般的には9時間以上12時間以下ということでした。そして日本の小学校高学年の平均睡眠時間は9時間未満です。日本人は大人も子どもも睡眠時間が短く、睡眠不足に陥っている人が多い状況です。

しかし万人が睡眠時間を長くするべきというわけではなく、一人一人最適な睡眠時間は異なります。上記のような平均的な数字、睡眠不足や寝すぎの症状などを把握したうえで、適切な睡眠時間を探っていくことが重要でしょう。

小学生の場合自分で判断するのが難しい場合があるので、親がサポートしてあげることが重要

です。頭ごなしに多く寝させたり逆に寝させないようにするのは誤りなので、上記のような情報を把握したうえで適切に判断することが求められます。

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