読書初心者の小学生におすすめの本は?選び方も解説

読書は子どもの知育に役立ちます。漫画や映像とは異なり文字情報だけで考察することになるので、知識が増えるのはもちろん想像力も養えます。そのため子どものうちから読書習慣を身につけると良いのですが、今まで読書習慣がなかった場合はどのような本から読書を始めれば良いか迷ってしまうかもしれません。

また同じ読書初心者であっても、小学生くらいであれば学年によっておすすめの本は変わってきます。同じ読書習慣がない小学生でも、たとえば1年生と6年生では読める漢字や文章の理解力が異なるからです。6年生の場合は読書習慣がなくても教科書などで活字を読んだ経験はそれなりあり、その分読書のレベルも上げていく必要があるということです。

大人と小学生の本選びの違い

まず小学生が本を選ぶ際の基本的な考え方についてご紹介します。よく大人の読書においては、ただ楽しむだけの読書では意味がない、本を読んで行動に移せる内容でないと意味がない、といったことをよく耳にするでしょう。

大人が読書を何らかの役に立てたい場合においては、上記は概ね正しいと考えられます。たとえば仕事のパフォーマンスを高めたい、年収を上げたい、といった目標を持っている場合、それに合致する本を選び、なおかつ本に書かれている内容を実践しないと結果には結びつきません。

小説を読むなどはあくまでも趣味の範疇で、自己啓発本や何らかのノウハウ本を読んだ場合も行動に移さなければ趣味の範疇で何かに直接的につながるわけではないということです。

しかし、小学生の場合まずは本を読む習慣を身につけることや、活字情報を理解する力や想像力を養うことが重要になります。これらの力を身につけておくことで、大人になってからより役立つ読書ができるでしょう。

これらのことから、小学生の場合は読書を楽しむことが最重要です。どの本でなければならないということはなく、興味のある方を興味の赴くままに読むことで活字を読む力、創造力、集中力などが育まれていきます。

学年別おすすめの本

以下では学年別におすすめの本をご紹介します。しかし、上述の通りどの本でなければならないということはありません。基本的には小学生が自分で興味のある本を選び、その本を集中して読むのがベストということです。しかし興味のあるものがなくてどの本を読めば良いかわからない小学生もいるはずなので、サンプルとしておすすめの本をご紹介していきます。

小学1年生におすすめの本:『おしりたんてい』シリーズ

おしりたんていシリーズは子どもには定番の本で人気があります。主人公はお尻のような顔の形をした名探偵で、まずはその点で小学生にとって面白さがあるでしょう。おしりたんていが難事件を解決していくのですが、謎解きの過程で暗号、迷路、パズルなどが出てきます。読者は考えながら読み進めていく構成になっているので、小学生の知育に役立ちます。

また上で活字を読んで想像することが重要とご説明しましたが、挿絵が入っているのがNGというわけではありません。特に小学校低学年のうちは活字だけの本を読むのはかなり厳しいので、挿絵が中心で文章も書かれているような本がおすすめです。

小学2年生におすすめの本:『ざんねんないきもの事典』シリーズ

ざんねんないきもの事典シリーズは動物に関する豆知識を紹介している本です。動物の残念な特徴を中心に紹介することで、子どもが楽しみながら知識を身につけられるようになっています。好奇心や知識欲が高まっている子どもや、動物が好きな子どもと特に相性の良い本です。

小学3年生におすすめの本:『はれときどきぶた』

はれときどきぶたは昔からあるので、親世代にもなじみ深い本でしょう。主人公は毎日書いている日記が母親に盗み見られていることに気づき、母親を驚かそうとでたらめな内容を日記に書くようになります。しかし日記に書いた内容が現実になってしまうというストーリーです。

小学3年生くらいになると、現実に起こることと起こらないことの区別がつくようになります。たとえば「鉛筆が天ぷらになる」「空から豚が降ってくる」といったことが現実に起こらないことがわかるので、日記の内容が現実になることのシュールさがわかって楽しめるということです。

小学4年生におすすめの本:『星新一ショートショートセレクション』シリーズ

小学4年生になると、それなりに内容がしっかりした本も理解できるようになります。そこでおすすめなのが星新一ショートショートセレクションシリーズです。こちらも昔からあるので、親世代にとってもなじみ深いでしょう。ファンの人も多いかもしれません。

基本的にはSF系の短編小説で、不思議なストーリー展開になっている物語が多いです。ご存じない方は、世にも奇妙な物語などをイメージするとわかりやすいかもしれません。子どもの好奇心をくすぐり、また没入感があるので集中力や想像力を養うのに役立ちます。

小学5年生におすすめの本:『願いがかなうふしぎな日記』

願いがかなうふしぎな日記は、日記に書いた願いが叶っていくというストーリーです。しかし、日記に書いた願いを叶えるために主人公は努力をしていて、本の中では努力についても書かれています。

小学5年生はもう少しで中学生という段階になっていて、中学生になると部活動や勉強などに打ち込む必要があります。そこで、本を通して努力の大切さを学び、努力ができる思考を身につけるのがおすすめです。本で学んだことを実行に移すという経験にもなるでしょう。

小学6年生におすすめの本:『博士の愛した数式』

記憶力を失った元大学教授と、数学教授のもとで働く家政婦を描いた本です。映画化もされているので、知名度は高いでしょう。元大学教授は17年前に交通事故に遭ったことで、80分しか記憶を維持できない体質になりました。物語の中心は元大学教授と家政婦と息子ですが、数学の面白さや元大学教授が数学を愛する気持ちなども描かれています。

中学校に入って数学嫌いになる子どもも多いですが、小学6年生のときに本から数学の面白さを学ぶことで、今後の人生が変わってくるかもしれません。

基本的には自分で本を選ぶのがおすすめ

学年別に小学生におすすめの本をご紹介しましたが、上で挙げたものはあくまでも例です。子どもが読みたい本がすでにあればそれを選ぶのが良いので、特定のジャンルにこだわる必要はありません。興味のある本を読むことで集中しやすく、学びにもなるでしょう。

親が子どもに本をすすめる場合も、「この本読んでみて」といった形で1つに絞ってしまうのはあまりおすすめできません。子どもはその本に興味を持てず、読まなかったり読んでもほとんど頭に入っていないといったことになってしまうかもしれません。

ネットのおすすめの本を紹介してあげたり、書店や図書館に連れて行ってあげて一緒に本を選ぶのがおすすめです。その際に、親が子どもに本の概要を説明してあげても良いでしょう。親が面白くプレゼンできれば、子どもも興味を持って読書に取り組みやすいはずです。

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