プログラミングは何歳から学ぶのがベスト? 海外の事情と比較して解説

小学校や中学校でプログラミングが必修科目になりました。今後は、大学入試の科目にも採用される予定です。

子どもにプログラミングを習わせたいと思っても、何歳からスクールなどに通わせればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、プログラミングは何歳から学ぶのがベストなのか、海外の子どものプログラミング学習状況などをもとに考えてみます。

プログラミングは何歳から学ぶのがベスト?

プログラミング学習は何歳になっても遅すぎることはありませんが、なるべく早いうちに学び始めるのがベストです。

しかし、あまりに早すぎると、子どもがまったく理解できない、教材がないなどの不都合が生じます。

プログラミング学習用の教材は、3歳や4歳向けから販売されていて、この年齢から始めると学びやすいです。

また、子供向けの教材やプログラミング教室は、5歳~6歳になると選択肢が増えます。小学校に入学したタイミングで、プログラミングを始めるのもおすすめです。

プログラミングは何歳から学べる?年齢別の学習方法

未就学児はパズルなどのおもちゃ・小学生はビジュアルプログラミング、など年齢により学習方法は異なります。

ここでは、年齢別のプログラミング学習方法を解説します。

未就学児(3~5歳)

未就学児のプログラミング学習はパソコンを使用するのではなく、パズルや立体迷路などを使い、楽しみながら計算をおこないます。

難易度が高い教材を使用するとプログラミングに対して苦手意識を持ってしまいますが、おもちゃを使えば遊び感覚で取り組めます。

この時期は、具体的な言語などを学ぶ必要はなく、プログラミングを楽しみながらプログラミング思考を身につける、土台作りを意識しましょう。

小学生(6歳~12歳)

小学生になると、パソコンやタブレットを使用して、プログラミング学習をするようになります。

ただし、英語や記号が羅列してあるプログラミング言語は難しいため、ビジュアルプログラミング言語を学びます。

ビジュアルプログラミング言語とは、コードが埋め込まれた図形をドラッグ&ドロップしてプログラミングしていく、子供向けの言語です。

代表的なビジュアルプログラミング言語の学習ソフトには、Scratchやマインクラフトなどがあります。

Scratchは無料でダウンロードできるので、ぜひ試してみてください。

出典:Microsoft sotre「Scratch3

中学生以上(13歳~)

中学生になると、実際にプログラマーも使用している言語の学習が可能です。何を学びたいかにより、言語を選択するといいでしょう。

・Web制作がしたい→HTML/CSS

・スマホアプリを作りたい→Python、Ruby

・ゲームを作りたい→Unity

上記のプログラミング言語を使用して作品を作り上げれば、達成感が得られるため、もっと学習したいと思うようになるでしょう。

完成した作品をWeb上で公開して、いろいろな人の反応を見るのもおすすめです。

小さい頃からプログラミングを始めるメリット

プログラミングを学ぶと、論理的思考が育ち、パソコンへの得意意識が生まれます。

ここでは、小さいころからプログラミングを始めるメリットを紹介します。

論理的思考が得意になる

論理的思考とは、物事の道筋を整理して、矛盾のない考え方ができる思考法です。ロジカルシンキングとも呼ばれています。

機械はあいまいな指示では正確に動きません。プログラミングで矛盾のない指示をする必要があります。

「この指示を出したから、機械はこう動く」と考えながらプログラミングするため、自動的に論理的思考が身につきます。

論理的思考は相手を思いやることにも繋がるため、他人を傷つけない優しい子供に育つでしょう。

パソコンへの得意意識が生まれる

現代人の生活は、パソコンやスマートフォン・タブレットなどの電子機器に囲まれています。電子機器が苦手な人は、日常生活の至る場面で支障をきたすでしょう。

プログラミングを学習すると、なぜパソコンが動いているかを理解でき、パソコンへの苦手意識がなくなります。

パソコンが好きになれば、将来的にプログラマーやエンジニアやそれ以外の職種でも、IT業界で働く可能性も高まります。

またIT業界でなくても、プログラミングの知識や論理的な思考は、さまざまな業界で必要とされます。

パソコンへの得意意識が生まれると、子どもの可能性をさらに広げられるでしょう。

小学校のプログラミング授業に備えられる

プログラミング学習は、小学校では2020年度から、中学校では2021年度から必修化されています。

とはいえ、小学生で個別にプログラミングを学習している子どもは、まだまだ多くありません。

小さいころから教材やスクールなどでプログラミングを学習していれば、他の子どもよりも良い成績になりやすいです。

中学校でも良い成績になれば、高校への推薦や入試にも役立つでしょう。

大学入試に有利になる

大学入試の共通テストでは、2025年からプログラミングの科目である「情報」が導入されます。

文部科学省が公表したサンプル問題には、以下のようなものがあります。

・比例代表選挙の議席配分をプログラミングで検討する

・強いサッカーチームと弱いサッカーチームの違いをデータから分析する

小さいころから英会話教室に通ったり、塾に通ったりする子どもは多いですが、これからはプログラミングも同じように小さいころから学ぶ子供が増えるでしょう。

世界の子ども達は何歳からプログラミングを学んでいる?

日本はプログラミング分野で遅れを取っていると言われています。その原因の一つに、学校でのプログラミング教育があります。

世界各国のプログラミング学習状況は以下の通りです。

イングランド:小学校低学年から必修

ドイツ:高校から必修化(州により異なる)

フィンランド:小学校低学年から必修

ハンガリー:小学校低学年から必修

アメリカ(カリフォルニア州):必修ではないが小学校から学習している

参考:文部科学省「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究

日本では、ここ数年でプログラミングが必修科目になったばかりですが、諸外国では必修化されて何年も経過しています。

こうした対応の遅れが、プログラミング分野で日本が諸外国に差を付けられている原因のひとつなのかもしれません。プログラミングの必修化により状況が改善されることが期待されます。

何歳からでもプログラミングを好きにさせる方法

子どもに小さいころからプログラミングを学ばせたとしても、好きになってくれるとは限りません。

ここでは、子どもにプログラミングを好きになってもらう方法を解説します。

子どもと一緒に学習する

子どもと一緒に親がプログラミングを学習すると、常に子どもを観察できて、どこで躓いているのかが把握できます。

子どもが疑問に思ったことをスムーズに解決できれば、弱点を克服できて学習意欲が増すでしょう。

親に「勉強しなさい」と言われると子どもは反抗心を持ち、かえってやる気がなくなることもあります。

親が一緒に勉強する姿を見せて、抵抗感なく勉強に取り組める環境を作ってみてください。

褒めてモチベーションを高める

子どもに対して、なるべく怒りたくないと思っていても、やることをやっていないとつい声が大きくなってしまいます。

プログラミング学習をした後は、できたポイントを褒めて、やる気を伸ばすことが大切です。

上手に褒める方法は以下の通りです。

・できた箇所を具体的に褒める

・不正解でもチャレンジしたことを褒める

・結果よりもプロセスを褒める

子どもは、親に褒められることで能力が伸びます。

意識的に褒める回数を増やして、お互いに気持ちよくプログラミングを学習していきましょう。

まとめ

プログラミング学習は、何歳からでも始められますが、早いほど有利です。

学習教材は3歳~4歳向けから発売されています。5~6歳になると教材のバリエーションが豊富になるので、3~6歳くらいで始めるのがおすすめです。

小さいころからプログラミングを始めると、論理的思考が得意になる・大学入試に有利になるなど、さまざまなメリットがあります。

子どもにプログラミングを好きになってもらうには、親も一緒に学習する・褒めてモチベーションを高めることが大切です。

早いうちから子どもにプログラミングを学習させて、人生の可能性を広げてください。

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