ギフテッドはどうやってわかる?なぜ生まれる?分類や考え方を解説

最近発達障害が話題になることが多くなっていますが、発達障害から派生して注目されているのがギフテッドです。

では、ギフテッドとはどのような症状 or 特徴なのか、なぜギフテッドが生まれるのか、我が子がギフテッドかどうかどのように判別すれば良いのか、などについて解説していきます。

ギフテッドとは

ギフテッドとは、先天的な特殊能力のことです。具体的には、高い知性、芸術性などを持つことを指します。IQが高い、一度見たものをすべて記憶できる、計算能力が抜きんでて高い、といった知的能力が注目されることが多いですが、芸術分野などでも突出していればギフテッドに該当します。

たとえば、他の人には描けないような独創的な絵を描く、一度聞いた音をすべてピアノで再現できる、などが挙げられるでしょう。

ギフテッドの能力は幅広いのですが、ギフテッドの定義自体は曖昧です。日本では正式な定義はなく、たとえばギフテッドが話題になることの多いアメリカでは州ごとに定義が異なります。

もっとも有名な定義は、テキサス州のものでしょう。具体的には以下のようになっています。

”ギフテッド・タレンテッドの生徒とは、同じ年齢・経験・環境を持つ子供と比較して、著しく高いレベルを達成する、あるいはその可能性をうかがわせる子供。知的能力、独創性や芸術の分野において高い実行能力を示す、並外れたリーダーシップ能力を持つ、あるいは特定の学術分野で秀でている。”

テキサス州の定義で注目すべきは、「同じ年齢・経験・環境」という点でしょう。逆に言えば、特殊な訓練などを受けた結果突出した能力を身に付けた場合などはギフテッドに該当しないということです。

特別なことはしていないにも関わらず特定の能力が突出している場合、ギフテッドと言われることが多いです。

ギフテッドはどうやってわかる?

ギフテッドの最終的な判別方法は、上でご説明した通り能力です。経験などの割に明らかに能力が突出している場合、生まれつきのものである可能性が高いからです。しかし、具体的な能力以外にも、以下のような特徴が見られる場合があります。

・早口の傾向がある

・特定の分野への好奇心が強い

・集中力が高い

・能力がアンバランス

ギフテッドは頭の回転が早いため、結果的に早口になる傾向があります。また相手の理解が追い付いていなくても話し続けたり、結果的に会話が噛み合わないようなことも多いでしょう。

特定の分野への好奇心が強いことも多いです。好奇心が強いからこそ高い能力を発揮している可能性も高いです。ギフテッドは特別な訓練などを受けていなくても高い能力を発揮するという特徴がありますが、その分野に対して興味は持っているということです。

訓練自体は積んでいないものの、好奇心を持っているからこそ高い能力を発揮できるとも考えられます。好奇心同様、集中力も能力を発揮するためには必要です。そのため、ギフテッドは集中力が高い傾向があります。

能力の偏りもギフテッドによく見られる傾向です。特定の分野で高い能力を発揮するのですが、代わりに他の分野では人が普通にできることができない場合が多いでしょう。

他にもギフテッドは外見や興味関心が中性的な場合が多いと言われますが、上記に比べると判別の根拠としては弱いと考えられます。また上記の特徴に当てはまってもギフテッドではない場合もあります。逆に上記の特徴に当てはまっていなくてもギフテッドの場合もあるはずです。

そもそもギフテッドとそうでない人の線引きが明確になっているわけではなく、同じタイプのギフテッドでも人によって程度が異なることもあるはずです。

ギフテッドはなぜ生まれる?

ギフテッドがなぜ生まれるのかは明確になっていません。遺伝要因が大きいため、親族にギフテッドがいる場合はギフテッドが生まれる確率は高いとされています。またギフテッドに生まれたとしても、環境要因によって才能が伸ばされない場合もあります。

逆に言えば、環境要因の影響でギフテッドと思われているパターンもあるでしょう。たとえば小さい頃から親の影響で楽器に触れる機会が多く、その結果他の子供よりも音楽的センスに優れている子供などもいます。

この場合は環境要因による影響が大きいのですが、ギフテッドと思われる可能性もあるでしょう。またギフテッドに生まれてある程度後天的に才能が伸ばされた人と、普通に生まれて後天的に大きく才能を伸ばした人の差も判断が難しいです。

ギフテッドの才能は遺伝要因と後天的要因の組み合わせで決まると考えられますが、どちらがどれだけ影響しているのか判断するのは困難と言えるでしょう。その結果、ギフテッドが生まれる要因もそもそも誰がギフテッドに該当するかも明確にすることはできません。

ギフテッド種類・分類・発達障害との違い

ギフテッドの種類や類型や発達障害との違いについて、いろいろな人がいろいろな意見を述べています。ギフテッドの定義も判断も曖昧なので、当然種類や類型も明確ではありません。そのため以下でご紹介する内容は参考程度でお考えください。

ギフテッドの種類

ギフテッドは以下の2種類に分類されることがあります。

・英才型

・2E型

まず英才型はすべての能力が優れているというものです。学生の場合は勉強も運動も優れていて、コミュニケーション能力なども高いという2次元のキャラクターのような存在になります。

一方で、2E型は特定の分野には優れているものの、他の分野は平均よりも劣るというものです。一般的な認識としては、2E型のギフテッドがギフテッドとされています。

能力タイプ別ギフテッドの分類

能力タイプによってギフテッドが分類されることもあります。具体的には以下のようなものです。

・音楽やリズム能力

・対人能力

・論理や数学能力

・博物学的能力

・視覚や空間的能力

・内省的能力

・言語や語学の能力

・運動や感覚能力

上記のように、ギフテッドの能力を大枠で分類する場合があるということです。ただし専門家の間でも分類は異なり、また分類の枠内に収まらないような能力もあるでしょう。そのため、あくまで参考としてください。

ギフテッドと発達障害の違い

ギフテッドと発達障害は重複する部分があり、客観的に見てどちらのタイプにも該当する人も多いでしょう。たとえば、特定の分野への集中力が高い点などはギフテッドも発達障害も重複しています。

また発達障害はADHD、ASD、LDに分類されていて、これらの症状が混合している人も多いです。ここにギフテッドも入ってくると、人によって症状は様々で症状の診断は個別具体的にならざるを得ないでしょう。

たとえば、人とのコミュニケーションは苦手だが数学的能力が突出している場合、ASDかつギフテッドと判断される可能性が高いでしょう。突出したマルチな才能を発揮するものの飽きっぽくて何も長続きしない人は、ADHDかつギフテッドと判断される可能性があります。

上記はざっくりとした例ですが、このように人それぞれ異なるので明確な線引きはできないということです。

ギフテッドは不明点が多い

ギフテッドの才能は遺伝要因と後天的要因が絡み合って表面化していて、また発達障害などとの明確な線引きもないということでした。そのため研究対象も研究内容も不明確で、当然ギフテッドがなぜ生まれるのかや、どうやってわかるのかも曖昧です。

ギフテッドとそうでない人に明確な線引きがあるわけではなく、同じ環境の人と比べて特定の分野の能力が開花している場合ギフテッド傾向がある、といった白黒はっきりつけない考え方の方が現実的でしょう。

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