空間認知能力とは?  子供の空間認知能力を効率的に鍛える方法も

現代っ子は空間認知能力が下がっていると言われています。原因としては、インドアで過ごす子供が増え、またインドアでの遊びも平面的なものが増えているからと考えられています。

そもそも空間認知能力とはどのようなものなのでしょうか。また、子供の空間認知能力を高めるためにはどうすれば良いのでしょう。

この記事では、空間認知能力について解説していきます。

空間認知能力とは

空間認知能力とは、三次元空間で空間の状況、物の位置・大きさ・動く速さ、などを正確に素早く把握する能力のことです。空間認識能力は、方向感覚や運動能力にも影響してきます。

空間認知能力が高い子供の特徴

空間認知能力が高いことでどういった特徴、メリットがあるのかご紹介します。主に子供の特徴ですが、大人にも当てはまることです。

運動が得意な傾向がある

空間認知能力は運動能力につながります。なぜなら、空間の中での自分や相手の位置、ボールの位置などを素早く把握できるからです。位置を把握して速くかつ適切な動きができることで、特に広い場所で行う競技や球技などで差が出やすいでしょう。ボールを投げたり取ったり打ったりが上手にできます。

道に迷いにくい

空間認知能力が高いと方向感覚が良くなるので道に迷いにくいです。方向や位置を把握し、間違えずに目的地に向かうことができます。地図を読む能力にも影響してきますが、地図を見て理解する能力というよりは、地図と実際の空間を照合する能力に強く影響するでしょう。

空間認知能力が低いと、仮に地図が読めても実際の空間とマッチしないという状況になります。逆に言えば、地図があまり読めなくても空間認知能力が高ければ一度通った道を正確に把握しやすいということです。

立体物の構造を理解できる

空間認知能力が高いと、立体的な物を見たときにどのように構成されているかを理解しやすくなります。折り紙、靴紐、立体の展開図などを見たときの理解に差が出てきます。空間認知能力が高いと、どのように重なっているのかがわかるということです。

平面と立体を結びつける能力にもつながってきます。展開図や設計図は立体を平面に落とし込んでいることが多いため、空間認知能力が高いと平面から立体をイメージしたり、逆に立体を平面として展開図や設計図にする能力も高くなります。

全体的な知力が高い可能性がある

空間認知能力だけが知力というわけではありません。計算能力、言語能力、問題解決能力なども当然知力の一部です。しかし、空間認知能力が他の知力に影響してくる可能性もあります。

ドラマや映画あるあるですが、知力が高い設定の登場人物が、ルービックキューブで遊んでいるシーンを観ることがあります。これは、ルービックキューブが知力の代名詞的なもので、その高さを描写するのに便利だからということもあるでしょう。

そして、ルービックキューブは三次元のパズルなので空間認知能力が欠かせません。ドラマに出てくる天才とルービックキューブの例からは、空間認知能力が知力の代表と考えてもおかしくないことがわかります。

また、空間認知能力がある人の方が、初めて入った建物で全体がどうなっているのかを把握しやすい、といったこともあります。

空間を把握できると効率的な導線や動き方も合わせて考えるようになるかもしれません。結果的に、空間認知能力はその他の知力や思考力に結び付いてくるということです。

空間認知能力を鍛える方法

空間認知能力は鍛えることができます。生まれつきの差があるにしても、鍛えることでその能力を高めることができるのは間違いありません。

では、具体的にどのような方法で空間認知能力を鍛えられるのかご紹介します。

外遊びをする

外遊びにはいろいろなものがありますが、基本的にインドアよりもアウトドアの方が空間認知能力は身に付きやすいでしょう。なぜなら、外の方が空間が広く、空間を認知する機会が多い+必要性が高いからです。

空間認知能力を高めるための具体的な外遊びには、鬼ごっこ、キャッチボール、アスレチックなどがあります。人数が多ければ、サッカーや野球はフィールド内の人やボールの位置を考えるのでより良いでしょう。

自分の体、相手、ボールなどの位置を把握しながら遊ぶことで、自然と空間認知能力が身に付いていきます。また外を歩いたり走ったりすることでも空間認知能力は身に付きます。

ちなみに大人の場合は、車の運転などで空間認知能力が身に付くと言われます。車体の位置や道を把握しながら運転する必要があるからでしょう。運転は集中して空間認知しないと大きな危険が伴うので、強制的に空間認知能力が身に付く環境かもしれません。

パズルや折り紙をする

空間認知能力は外の方が身に付けやすいと説明しましたが、インドアでも身に付けられます。大きな空間認知能力は外の方が身に付けやすく、逆に細かい部分を正確に把握する空間認知能力はインドアの方が身に付けやすいでしょう。

折り紙もパズルも、なるべく立体的なものにするとより空間認知能力が磨かれます。平面ではなく立体的に考える力が重要です。

ロボットプログラミングやゲームプログラミングで空間認知能力が身に付く

空間認知能力の重要性や一般的な鍛える方法について解説しました。より高度なトレーニングとして、ロボットプログラミングやゲームプログラミングをすることでも空間認知能力が鍛えられます。

ロボットやゲームは動きが立体的なので、空間を意識しながらプログラミングをすることになります。2Dゲームだと動きは平面ですが、2Dゲームプログラミングのスキルを身に付ければ3Dゲームにステップアップしていくことにつながります。

2Dゲームプログラミングから始めて、いずれは3Dゲームプログラミングに取り組んでいくと良いでしょう。

空間認知能力を含めた複数の能力を身に付ける方法として、ロボットプログラミングやゲームプログラミングはかなりおすすめです。

子供向けプログラミングスクールで空間認知能力を身に付ける

子供のプログラミング教育は年々充実してきており、それに伴いプログラミングスクールの数も増加しています。子供向けプログラミングスクールでは、楽しくロボットプログラミングやゲームプログラミングを学べます。

プログラミング学習をすることで、プログラミングスキルだけでなく思考力や空間認知能力も身に付きます。これらの能力はプログラミングはもちろん勉強や将来仕事をするようになったときに役立つでしょう。

また空間認知能力が身に付けば運動能力にもつながるので、スポーツにも活かせます。子供の習い事として運動系か文科系かどちらが良いかといった悩みはよく耳にしますが、相乗効果があるのでどちらもやるのがおすすめです。

特に空間認知能力という観点では、プログラミングスクールなどの文科系の習い事、運動系の習い事の両方で身に付き、相乗効果もあるでしょう。

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